2011年03月23日

フィルム現像時の失敗や謎、まとめ

フィルム現像の際に失敗したり、原因がわからずに上手くいかないケースをまとめてみました。

1)現像タンクにフィルムを巻きつける時  
 
・フィルムが傷だらけになる・・・・・・砂埃の中で撮影したのでなければ、フィルムが何かの異物に頻繁に触れるのが原因です。知らず知らずのうちにハサミに触れたりリールの金属部分に触れたりしていませんか?

・フィルムに光がかぶってる・・・・・・具体的な記憶がなければ、ダークバッグでの作業中に腕時計の蛍光塗料が影響したということも考えられます。汗をかきやすくもなりますので、腕時計は外しておいたほうが賢明です。あとフィルムを切り離す際、手探りでハサミを使うことになりますからダークバッグを切りつける「帝王切開」にご注意ください。

・フィルムをリールにうまく巻けない・・タンクやリールの種類にもよりますが、リールに巻きつける、というよりはリールの溝に沿ってフィルムを送り込んでいく、という解釈のほうがいいでしょう。引っ張ったり、力を入れるポイントはほとんどありません。


2)液をタンクに注入する時とその後

・フィルムにムラが出来てしまった・・・薬品を注入してトントンとタンクを叩いてください。そうしなければ気泡ムラが出来てしまいます。また、一定時間ごとに撹拌をしなければムラが出来てしまいます。さらに現像液が少ないとまだら模様になります。古くなった現像液の反復利用も形は違ってもまだら模様となります。ご注意ください。

・フィルムにひび割れ模様が出来た・・・最近ではあまり見かけませんが、冬場など現像液は20度なのに、停止液が5度という極端な場合、まれに温度差のためにこのようなことが起こりえます。20度基準で処理を行うのは現像液だけではありません。

・フィルムベースがピンク色に・・・・・定着不足や定着液が古いとこうなる場合があります。ただし、フィルムのベースの特性でこういう色をしている場合もありますので一概には言えません。水洗から乾燥まで終える段階で通常のベースの色に戻るものもあります。
  
 
 
posted by 暗室奉行 at 21:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 失敗分析 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月25日

パネル張り・・・黄色いシミとの闘い。

高校写真部の発表の定番、パネル張り。

言葉を聞くだけで、懐かしいな、と感じる方は多いでしょう。
暗室でプリントしている時には、何となく創作活動ではなく、理科の実験の延長のような感じがしたものです。
それがパネルに貼られて世間の日の目を見る、となれば別の気合のようなものが生まれてくるようです。

パネル張りは、ご存知ない方のために説明すると、水洗後の写真を濡れたまま木製の板の上に置き、周囲をホッチキスでいくつも留めて、裏に糊のついた化粧テープを巻きつければ一丁あがりの仕上げ方法です。印画紙がブカブカでも乾燥した後のピンとなった姿はちょっと想像しにくいところですが、私はバライタ印画紙が一番生きる仕上げ方法だと思っています。
(ちなみにRCタイプの印画紙はダメ。ブカブカのままです。)

ところで、暗室でプリント作業で苦心して仕上げたのはいいけど、このパネル張りで失敗する人、結構多いでしょう。周囲のトリミング具合を計算に入れなきゃいけない、とか化粧テープが破れたり剥がれたりした、なんてのはまだいい方です。印画紙そのものが部分的に黄色く変色したら、ショックはかなり大きいものでしょう。経験ありますのでわかります。

原因は木から出たアクだと言われています。
しかもこいつは乾燥した後しばらくして出現するから厄介です。
また、どの程度のものがどこに現れるか、というのもわからないので一種の賭けみたいですね。
最後の最後にこんな不確定なハードルがあるのはちょっと考え物です。

経験された方。
今もこれで悩んでおられる方。
何とかしたいでしょう。

パネル張りについての達人のノウハウは別の機会に写真付きでご説明するとして、この黄色いヤツの対処を達人たちはどうしているのか、私の取材した人々の話では・・・・・

@木面にニスを塗っておいて、アクをはじかせている人

Aパネル板と印画紙の間に糊で和紙を貼ってそれにアクを吸収させている人

の二人がおられました。

私も学生時代はこの黄色いシミに悩まされ、パネルを徹底的に水洗いする方法をとっていましたが、一歩間違えばパネルはバラバラになってしまいます。
また、水洗いを徹底的にしたからといって、アクが抜けるとも限りません。
逆にパネル板を濡らさずに印画紙の裏だけ水分を拭き取っておけば、意外によかったりします。

暗室で焼付けに苦労をしたのに、こんなところで心を折られるようなミスはしたくないものですね。
posted by 暗室奉行 at 20:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 失敗分析 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月17日

フジ バライタ印画紙、レンブラントの扱い

フジのバライタ印画紙、レンブラントV・・・・・

比較的、新しいタイプの印画紙ですが、おそらく人によって好みが分かれるところでしょう。
従来のバライタの感覚を持っている方はちょっとした思考の柔軟性が問われるところです。

まず、RCタイプの印画紙の場合は現像液に浸して5秒が目安となります。
この5秒前後で像が出始めるのが理想でしょう。
5秒という時間は、頭の中で数えると多くの人は早めになる癖(3.5〜4.5秒)があるみたい。

それはともかく、バライタ印画紙の場合の多くは像が30秒前後で現れます。

しかしレンブラントの場合は、感度が高めなのかほぼRCタイプに近い感じで像が現れます。
ちょっと調子が狂います。

私がこの印画紙で写真展に向けて大全紙をプリントしていた時、何枚かプリントするうちに異変に気づきました。
全くハイライトが出ていないのです。
全体的にトローンとしたような感じかなぁ。

原因はある程度わかっていました。
大全紙ですので当然、露光時間が長くなりますので、その間セーフライトの環境下に印画紙がさらされるわけですが、これが問題なのです。

まず、一般の多階調用のセーフライトでは通用しません。
カブリが生じます。
ましてや長時間となると・・・・・

バライタ紙特有のカール癖が少なかったり、決まった時は見事な仕上りになってくれるんですけどねぇ。
現像時間で「押す」こともままなりません。

結局、昔の感覚しかなかった私は、耐えきれずにイルフォードのFBタイプにしましたが、大全紙を百枚近くロスにしてしまいました。
なんとかなるだろうと試行錯誤を色々繰り返しましたが、結果を出せなかったのです。

もったいない・・・・・

未だに彼(レンブラント)との決着はついていません。

セーフライトガラスの種類を代えて露光時間を短くする、そして現像で押すことも考えない、まずはこの条件を考慮しなくてはなりません。

しかし、いつかこれをクリアする日がくるのでしょうか。
posted by 暗室奉行 at 22:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 失敗分析 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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