2011年01月25日

多階調印画紙・・・どう扱う?

ちょっとお尋ねします。

暗室モノクロ写真を始めた人は、誰に教えてもらったんでしょうか。
学校の先生?
クラブの先輩?
近所のベテランのおじさん?

・・・とまぁ、教えてくれる人は色々いると思うけど、ある時代からちょっと風向きが変わってきましたね。自信を持って教えられる指導者の方が少なくなった感じがするのは気のせいでしょうか。

原因は「多階調印画紙」の存在でしょう。

つまり、指導してくださる方が総じて高齢の方なら、彼らが現役の時代にはそんなのなかった。2号、3号といった号数紙がアタリマエの時代に、せっせと素晴らしいプリントを作っておられたんですね。
出来が素晴らしいかどうかは別として、私もそうでした。

で、私が初めて多階調印画紙と対面した時は正直、どう扱っていいのかわかりませんでした。
階調をフィルターで自在に操れる、ということはベースになる階調が何なのか、を知らなければなりません。頭、あんまりよくないので混乱いたしましたわ。

で、結局思いついたのは、重ね焼きとでもいうのか、複合焼きなのかは知りませんが、要するに5号である程度の輪郭や力強さを露光しておき、そして0号相当でうっすらとトーンを加えるというものでした。手順にしますと・・・・・

@ 5号のフィルターを使って15秒ほど露光をかける。
A 0号のフィルターを使って5秒ほど露光をかける。
B ノンフィルターで1秒の露光をかける。

こんな感じです。(数字は任意です。5号で20秒の場合もありますし、0号で3秒の場合もあります。)

あとは、覆い焼きや焼き込みの箇所をそれぞれのフィルターで補う程度です。中間の号数のフィルターはほとんど使ったことがありません。

なんでこんなことを思いついたか、と言えば、たとえば鉛筆でデッサンをするような場合、輪郭をある程度描いてから、凹凸や光の当たり具合を見て強く描いたり消しゴムで薄く消したりしますよね。あれの手順を再現してみたのです。

号数が高いほど、露光時間をかけなければ像は出てきません。
なので、5号での露光の基準はシャドー部で「これ以上、つぶれたらダメ」の一歩手前ぐらいを目指して時間を計ります。あとは0号のフィルターで少しずつ露光をかけていきます。

ちょっとイメージしてみますと・・・・・・

5号で15秒露光

t-00002.jpg

0号で5秒露光

t-00003.jpg

で、出来上がったのがこれ

t-00001.jpg

あとは覆い焼きや焼き込みで調整が必要ですが、基本はこんなところです。で、ノンフィルターで1秒というのは全般の調子を整えるために使います。

ちなみに、ノンフィルターでは2号相当だから、これをベースに強調したいところだけ4号で手を加えるというのもアリでしょうね。

まぁ、暗室モノクロに限らず、写真は宗教のようなもので誰の何が正解というわけではないですから、理解しやすいように自分で工夫しましょう。


ラベル:印画紙 多階調
posted by 暗室奉行 at 00:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 裏ワザ・小ワザ・珍ワザ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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