2011年01月09日

引き伸ばしレンズ

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暗室技法というものは、人それぞれが経験の中で発見していくものです。

では、暗室技法の基本は何か、と聞かれれば、それは書籍で紹介されているものではなく、メーカー推奨通りの処理条件(時間、温度など)で処理した結果だと私は勝手に思っています。

でも、そんな中で意外にも語られていないのが“引き伸ばしレンズの絞りはいくつが最適か”という点でした。別にいくつでもいいようなものです。8だろうが11だろうが、ネガのコンディションにもよるでしょうし。

確かに入門書には焼きつけの解説の時に「レンズの絞りを8にして」というような記述がありますが、それが何故か、は解説していません。

私にとってもどうでもいいような問題でしたが、そうも言っていられない事態が起きました。出展のためのプリントを大全紙で仕上げなければいけなくなったのです。大全紙といえば印画紙の平面性を考えると絞り込むことになりますし、そうなれば時間がかなりかかることになります。

私は師匠に相談すると意外な返事が返ってきました。
「ネガのコンディションや仕上げサイズに関わらず、レンズは開放から一段絞った状態で使いなさい。」

師の話では、レンズは開放から一段絞った状態が最もネガの粒状性を美しく再現できるとのことです。実際にやってみてわかったのですが、16まで絞ったものは、全般的にピントは合っているようだけど粒状性が悪く、トロンとしたような感じでした。一方、絞り4の方は非常に先鋭です。一目瞭然の結果が出ました。

以来、私はレンズの絞りは必ず開放から一段絞った状態で使っています。



posted by 暗室奉行 at 00:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 豆知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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