比較的、新しいタイプの印画紙ですが、おそらく人によって好みが分かれるところでしょう。
従来のバライタの感覚を持っている方はちょっとした思考の柔軟性が問われるところです。
まず、RCタイプの印画紙の場合は現像液に浸して5秒が目安となります。
この5秒前後で像が出始めるのが理想でしょう。
5秒という時間は、頭の中で数えると多くの人は早めになる癖(3.5〜4.5秒)があるみたい。
それはともかく、バライタ印画紙の場合の多くは像が30秒前後で現れます。
しかしレンブラントの場合は、感度が高めなのかほぼRCタイプに近い感じで像が現れます。
ちょっと調子が狂います。
私がこの印画紙で写真展に向けて大全紙をプリントしていた時、何枚かプリントするうちに異変に気づきました。
全くハイライトが出ていないのです。
全体的にトローンとしたような感じかなぁ。
原因はある程度わかっていました。
大全紙ですので当然、露光時間が長くなりますので、その間セーフライトの環境下に印画紙がさらされるわけですが、これが問題なのです。
まず、一般の多階調用のセーフライトでは通用しません。
カブリが生じます。
ましてや長時間となると・・・・・
バライタ紙特有のカール癖が少なかったり、決まった時は見事な仕上りになってくれるんですけどねぇ。
現像時間で「押す」こともままなりません。
結局、昔の感覚しかなかった私は、耐えきれずにイルフォードのFBタイプにしましたが、大全紙を百枚近くロスにしてしまいました。
なんとかなるだろうと試行錯誤を色々繰り返しましたが、結果を出せなかったのです。
もったいない・・・・・
未だに彼(レンブラント)との決着はついていません。
セーフライトガラスの種類を代えて露光時間を短くする、そして現像で押すことも考えない、まずはこの条件を考慮しなくてはなりません。
しかし、いつかこれをクリアする日がくるのでしょうか。