2011年01月08日

失敗からの脱出…ステンレスタンク編

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現像タンクでステンレスのタイプを使っている人は、想像では誰もが一度は巻き込みの失敗をしていることでしょう。私もそうでした。ダークバッグの中でリールの溝面を指でなぞり、フィルムの突起が確認できたら、「しまった!!」という気分になりますよね。

つまり、ちゃんと巻けている場合は突起なんか出来ないのです。突起の現れたところから巻き直しです。こうして、現像前にリールに巻く段階でフィルムは少しずつダメージを受けていくんでしょうね。何とかならないものでしょうか。ということで、フィルムをリールに巻きつける時のコツをご紹介いたします。以下、写真で紹介しますが、すべてダークバッグの中での出来事と理解して下さい。

a.「巻く」という感覚ではなく、実際は「溝に滑り込ませる」というような感覚です。力は要りません。

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b.きちんと巻けている時は36枚撮りの場合、リールの最後で止まります。

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c.巻き始めのフィルムを固定する際、爪をペンチで折り曲げている人もいます。(個人の工夫です。メーカー推奨の方法ではありません。あくまで自己責任でお願いいたします。)

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d.余談ですが、フィルムのプラスチックケースの蓋を二枚用意し、リールの下と上に置いてタンクに蓋をします。こうして現像作業をすると、撹拌時は中のリールが踊らずに液だけが対流するので、ムラが出来にくくなります。

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要点:フィルムは「巻く」のではなく、リールの溝に「滑り込ませる」と理解する。
   フィルムの先端がきちっと固定していなければ、「送り」が不安定になる。
posted by 暗室奉行 at 20:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 裏ワザ・小ワザ・珍ワザ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

実録・我が家に暗室環境を作る

暗室モノクロ写真を勧めると、たいてい人から「暗室つくるのって難しそう」と言われます。
確かにそうですね。一部屋を暗室に改装することを考えれば一大事かもしれません。家人のOKは簡単に出ないでしょう。わかります。でも、そんなに難しいことですか?暗室を作るのって。。。。。

実はとても簡単に出来てしまうものなんです。

「暗室」を作ろうと思うから難しいのです。「暗室環境」つまり真っ暗に出来る環境なら簡単じゃないですか。私も狭い2LDKのマンションの廊下と玄関を利用して作りました。リビングに抜けるドアを遮光すれば完全に真っ暗でしたから容易いものです。

廊下と玄関あわせて幅80センチ×3mぐらいのスペースで、私も暗室作業を楽しんでいました。でも、それじゃ大きいプリントが焼けないだろう、と思いますか?いえいえ、私はここで大全紙(51センチ×61センチ)もプリントしたことがあります。要は工夫ですよ、工夫。

問題は家人の説得。私の場合、家内に内緒でいきなり中古の引伸ばし機を手に入れ、部屋に堂々と置きました。当然、家内は文句を言いますが、すぐに捨てられない、捨てると金がかかるということをチラつかせ、しばらく放置していました。

そして、休日にいきなりプリントをするわけですが、まずプリントしたのは家内の写真。こういうこともあろうかと、以前にこっそり撮っていたものです。

やがて家内が仕事から帰ってきたら、暗室特有のにおい、数々のプリント・・・・・。普通なら文句が先に出るのでしょうが、写っているのは他人ではなく自分のポートレート。そりゃ、文句も言えなくなります。そして、とっておきの決めゼリフが炸裂。


「暗室を作ったら、真っ先にプリントしたかったのがこの写真やねん。」


見事、決まりました。家内、苦笑い。まぁ、誰にでも通じるワザではありませんが、ともかく暗室を無事、開業できた次第です。


このように普通のマンションの廊下と玄関が・・・・・

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このようになりました。

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あと、リビングに抜けるドアにダークカーテンを取り付ければ完成。
準備のための所要時間は約40分でした。


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このように工夫すれば大きなサイズもプリント出来ます。

posted by 暗室奉行 at 12:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 暗室について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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