2011年01月17日

バライタ印画紙との格闘、その1。

印画紙にはRCタイプの印画紙とバライタタイプの印画紙があります。

RCタイプの印画紙は現像処理自体は楽だし、水洗時間も短くてすむので時間効率がいいですね。
普通に平面保持が出来るので、乾燥も問題なし。

問題はバライタ印画紙。
あの厚めの紙と特有のコクのある色調でのベストプリントをベテランの方に見せられたらたまらない。どうか自分も一つバライタで・・・・・

とは言うものの、慣れない方なら、その扱いにくさはよくご存知でしょう。バットの中ではフニャフニャするし、水洗には時間がかかるし、おまけに平面保持に一苦労。

特に、この平面保持には泣かされますね。私は学生時代にはパネル張り専用紙だと思っていた感があって、いざこのバライタ紙で作品を作る時には乾燥後の仕上げはパネル張り以外の方法を知りませんでした。

で、パネル張り以外には、どうしたらこの厄介者をシャキッとさせられるのでしょう。確かにドライマウントプレスでやっつける方法がベストなのでしょうが、お金とスペースの確保の問題があります。知恵を絞って、それ以外に思いつくことと言えば・・・・・

ちょっとレポートいたします。ちなみにサイズを大四つ切までと仮定します。

まず、1)寝押し・・・・厚めのアクリル板をホームセンターで二枚買ってきて、その内側にミュージアムボードを二枚挟み、その内側に印画紙を並べて挟みます。そして、その上に布団を敷き寝起きします。簡単でいいですね。(印画紙は完全に乾いている状態が条件です)

2)アクリル板に貼り付ける・・・・水洗後、まだ乾いていない状態の印画紙を表向けてアクリル板に張り付けて、周りをミューズテープ(パネル張りする時の板の周りに巻く黒っぽいテープ)で固定させ、乾燥時にフチの部分を切り落とすというもの。ドライマウントプレス以前のやり方で、大型プリントの際に、よく使われたやり方だそうです。少しサイズが小さくなりますけどね。

3)フジカラーのバックシートに頼る・・・・額装の際の必須アイテム、バックシート。一番効果がありそうだけど、貼り付けるタイミングとその後の印画紙のフチのカールが果たしてどうか、というところですね。

4)ダンボールの上で乾燥させる・・・・これ、意外に効果がありました。ダンボール紙が水分を吸ってくれますので。周辺のカールが問題なので、文鎮で押さえればよかったと思います。ただ、ただ残念なのは、ダンボールの色が移ってしまうこと。惜しいです。

5)ズボンプレッサー・・・・私が常時やっていたのがこれです。ズボンプレッサーの中にミュージアムボードを二枚入れて、その中に乾燥した印画紙を入れます。2分ぐらいプレスして、すぐに取り出すと即座にカールするのでアクリル板に挟み、寝押しをいたしました。結果は、まだ研究の余地あり、というところでしょう。現状ではこれぐらいが精一杯かな、と言う感じで。

バライタは厄介者だけに手間がかかります。
それでも、バライタに印画紙に手を出すのは、ちょうど、ヤンチャ坊主を何とか世間に立派にして出してやりたい、という心境でしょうか。


DSCN0245a.jpg


まだ、何とかなりそうなんだけど。。。。。

バライタストーリー、まだまだ続きます。



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2011年01月16日

フィルム現像剤の使い分け

フィルム現像は、言ってみれば印画紙によるプリントと違って実に地味な作業です。
薬液を注入すると最後、タンクの蓋を開けるまでわからない為、過程の楽しみがほとんどない単純作業です。

しかし、これをいい加減にやっているとプリントの時に影響が大きいので液温や処理時間は必ず守るようにしたいものです。

ところで、現像剤には種類があるのはご存知ですか?
そして、それらの使い分けはご存知ですか?

初心者の方はおそらく先輩から言われた通りに現像剤を溶いて、処理に向かうものでしょうけど、現像剤は種類によって性格がことなります。

たとえば、コダックのT-MAXというタイプのフィルムはT-MAXデベロッパーという現像剤で処理するのが通例ですが、これを別の現像剤で処理することも可能なのです。もちろん、フジやイルフォードなどのフィルムについても同じです。

問題は、現像剤を変えてやるとどんな違いが現れるのか、ということですが。。。
興味ありますね。少し解説いたします。なお、共通データとしてフィルムはコダックT-MAX100を使ってメーカーの推奨条件で処理しています。(実物プリントをスキャンしました)

参考1.フジ ミクロファイン使用

サンプル5-1.jpg

参考2.コダック T-MAXデベロッパー使用

サンプル6-1.jpg

参考3. コダック エクストール使用

サンプル7-1.jpg

どうですか、一目瞭然ですね。

一般的にフィルムは低感度のタイプのものは階調が豊富に現れる傾向にあります。ただ、階調が豊富ということはメリハリがつきにくい写真になる傾向も併せ持つということです。(一部に例外もあります)

一方、高感度フィルムはメリハリが強く出る傾向があり、その分、階調が犠牲になりやすくなります。

そして、現像剤はそれぞれの弱点を補う目的で種類が作られています。参考写真ではミクロファインを使用した方はメリハリが付いて目立ちますが、階調豊富とは言い難いです。
また、エクストールを使用した場合、十分なメリハリが見られません。となればここでバランスが取れているのはT-MAXデベロッパーということになりますが、これは単に正解探しというものではありません。

もしも、どんよりとした曇天でメリハリのない物を撮影しなければならない時、このT-MAX100しかなかったら、ミクロファインで現像すると見栄えがよくなりますよね。
さらに、強烈な光の強い屋外ならT-MAXデベロッパーか、エクストールでギラツキを抑える方向に持っていくことも考えられます。

つまり、フィルム現像剤の選択の決め手は、撮影条件とフィルムの性格を理解した上で決断するものなのです。このように、色々とフィルムと現像剤の相性を探るのも楽しいでしょう。ただ、将来に個展を考えている人はフィルムや処理内容を極端に変えずに統一するほうが無難ですが。


ちなみに現像の処理条件や時間はメーカーのページを参照して下さい。

posted by 暗室奉行 at 14:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 初心者向け技術解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月15日

臭い対策、停止液にクエン酸を。

暗室の臭い対策、どうしてますか?

臭いがするものはしょうがないですけど、軽減できるものはやってみたいですね。
停止液には酢酸を希釈して使うのが一般的ですが、昔は水でもやっていたらしいのです。
要は水洗いでも現像液のヌルヌルは取れてしまいますから、使えるのは使えます。

でも、それでは作業をするうちに何度か変えないと、薄めの現像液に浸すことになってしまう、というもの。

かといって酢酸は臭いがきついので呼吸器系にもあまりいいとは思えません。

で、代用できるのがクエン酸。

希釈率は1ℓあたり20gでOKです。薬局で簡単に手に入れられるのもいいですね。

注意点といえば、無色透明なものを使うことです。
よく、黄色い色がついているものがあるけど、印画紙が染まってしまいますのでこれはパス。

家人からの苦情が絶えない人には向いています。
実は私も使っていました。
タグ:クエン酸
posted by 暗室奉行 at 02:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 豆知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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